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書評 / 『7つの習慣』スティーブン・R・コヴィー

『7つの習慣』は、超がつくほど有名な、人生を成功させるための参考書です。

小手先のテクニックで成功を求めるものではありません。根本的な考え方、原則を中心とした、本当の意味での人生の成功を手に入れるための本でした。

読み始める前は、有名な本だし読んでみようかな、くらいに軽い気持ちだったのですが、読み進めるうちにドキッとするような言葉がたくさん詰め込まれていて、私の人生のバイブルになりました。

とにかく一回読んでみて欲しいです。では、早速要約してまとめていきます。

インサイド・アウト

7つの習慣の考え方の土台となる部分に、「インサイド・アウト」という考え方があります。

これは、「何を見るかというよりも、どのようなレンズを通して見ているかが問題であり、そのレンズこそが一人一人の世界観をつくっている」という考え方です。

つまり、人は良くも悪くも自分のみたいように現実を見ているということです。

同じ状況でも、人によって、またはその時の自分の気持ちによって捉え方が変わるという経験をしたことがある人はたくさんいると思います。

また、インサイド・アウトという考え方では、全ての物事において、その責任を自分の中におくことで、自分の内側から外側へ世界を変えていこうとします

逆を言えば、今ある状況を他人のせいにしたり環境のせいにしたりしないということです。

つまり、幸せであることも不幸であることも、全て自分次第。自分の考え方を変えれば、世界は大きく変えられるよ、ということが書かれています。

また、7つの習慣は、依存から自立へ、そして相互依存へという「成長の連続体」を導くプロセスです。

依存状態にある人は、望む結果を得るために他者に頼らなくてはならない人。自立状態にある人は、自分の力で望む結果を得ることができる人。相互依存状態にある人は、自分の努力と他者の努力を合わせて、最大限の成功を手にすることができる人です。

相互依存状態にある人は、自分の内面で自分の価値を強く感じられると同時に、他者を愛し、与え、他者と深く有意義な関係を築き、他の人々が持つ寛大な能力と可能性を生かすことができます。

ここで、7つの習慣についての流れをざっと説明します。

第1、2、3の習慣は依存から自立へと成長するための、私的成功をもたらすものです。

第4、5、6の習慣は自立から相互依存へと成長するための、公的成功をもたらすものです。

ただ、第1、2、3、の習慣を身につけなければ第4、5、6の習慣に取り組めないわけではなく、順序がわかっていれば自分なりに効果的に成長することができます。

第7の習慣は、最新再生の習慣で、他の6つの習慣への磨きをかけ、成長し続けるための習慣です。

第1の習慣:主体的である

効果的な人生を営むための第1の習慣は、「主体的である」ことです。

主体性とは、人間として、自分の人生の責任を引き受けることを意味しています。

人間にはどんな時も選択の自由があり、周りの状況に左右されるのではなく、自分がその問題をどうとらえるかによって変わります。全ては自分自身の決定と選択の結果であるということです。

また、主体的の反対は、反応的です。

反応的な人は、周りの環境や人に影響を受け、人にちやほやされると気分がよく、そうでないと殻をつくって身構える。自分をコントロールする力を他者にゆだねてしまっている状態である人のことをさします。

自ら責任を引き受けて行動するのか、周りから動かされるのか、どちらの道を選ぶかによって、成長や成功の機会も大きく変わるのは明らかですよね。

関心の輪・影響の輪

自分がどのくらい主体的な人間か自覚する方法の1つとして、自分の時間とエネルギーを何にかけているかに目を向けてみる方法があります。

健康や家族のこと、職場の問題などなど、関心のあることを関心の輪の中にいれてみます。そして、関心の輪の中に入れたことの中で、自分がコントロールできる、影響を与えられる部分を影響の輪とします。

この2つの輪のうち、自分の時間と労力を主にかけているのはどちらか。主体的な人は、影響の輪の領域に労力をかけ、自分が影響を及ぼせる物事に働きかけているといいます。

一方反応的な人は、関心の輪に労力をかけていて、周りの環境の問題点など、自分にはどうにもできない状況に関心が向いている状態です。

直接コントロールできる問題、関節的にコントロールできる問題、コントロールできない問題がありますが、どんな問題でもそれを解決する第一歩は私たち自身が踏み出さなくてはなりません。解決策は全て自分の影響の輪の中にあります。

影響の輪のもっとも中心にあるのは、決意し、約束をしてそれを守ること。自分自身や他者に約束をし、その約束に対して誠実な態度を取ることが主体性の本質です。

今すぐに自分の人生の主導権を握るためには、何かを約束してそれを守るうこと、目標を立てて、それを達成するために努力することが大切ですね。

第2の習慣:終わりを思い描くことから始める

自分の葬儀の場面を真剣に思い描いて見たことはありますか。大切な人たちにどんな弔辞を読んでもらいたいか、一度真剣に考えてみてください。

人生が終わる時を思い描き意識することによって、自分の内面の奥深くにある価値観に触れ、人生の目的ををはっきりさせてから一歩を踏み出すことができるようになります。

自分にとって本当に大切なものを知り、そのイメージ通りになるようにい日々生活してれば、私たちの人生はまるで違ったものになるはずです。

第2の習慣は、自分の人生に自らがリーダーシップを発揮することとも言えます。主体性を広げ、自分を導くリーダーシップを発揮できるようにするのが、想像と良心。

想像力を働かせると、自分の潜在能力を頭の中で開花させられ、良心を働かせば、原則を理解し、身につけ実践するための自分自身のガイドラインが引けます。

個人のミッション・ステートメント

終わりを思い描くことから始める習慣を身につけるには、個人のミッション・ステートメントを書くのが効果的です。

ミッション・ステートメントには、どのような人間になりたいのか、何をしたいのか、そしてそれたの土台となる価値観と原則を書きます。人生での役割を明確にし、それぞれの役割で達成したい目標を立てればバランスがとれ、実行しやすいものになるでしょう。

自分の人生の中心はなにか考えてみましょう。配偶者中心、家族中心、お金中心、仕事中心、自分中心、、、気づかないうちに、人は人生の中心に置いていものがあるはずです。

ほとんどの人は、複数の中心が組み合わさっています。けれど中心をころころと帰る人生より、明確な中心を1つもち、そこから常に高いレベルの安定、指針、知恵、知恵、力を得られることが理想です。

そこで、人生の中心に正しい原則を置いてみましょう。原則はどんなものにも影響されないので、原則中心で生きると主体性に溢れ、効果的な人生の土台ができあがります。

第3の習慣:最優先事項を優先する

第3の習慣は、知的創造で思い描いたビジョンをかたちあるものにする物的創造の習慣です。第1の習慣と第2の習慣を日々の生活で実践する習慣であり、この最初の2つの習慣から自然と導き出される結果でもあります。

毎日の生活の中でどれだけ第1と第2の習慣を実践できているか、どのくらい意思を発揮できているのかをマネジメントするために大切なのが、最優先事項を優先することです。

人のやるべきことは重要で緊急の用事である第1領域、緊急だないけど重要な第2領域、緊急だけど重要でない第3領域、緊急でも重要でもない第四領域からなっています。

理想的なのは、第2領域に十分に時間をかけること。

このような時間の使い方は、以下の点で優れています。

・原則中心であること。

・良心に導かれていること。

・価値観や長期的な目標を含めて、自分だけに与えられたミッションを明確にできること。

・人生における自分の役割が明確になることで、バランスのとれた生き方ができること。

・1週間単位のスケジューリングによって視野が広がること。

効率性だけを築き上げるのではなく、人間関係や結果を重視している点が特徴です。自分の時間を使うときは効率性を考え、人に任せるときは効果性を考えるようになっています。

第4の習慣:Win-Winを考える

第4の習慣からは、公的成功の領域に入っていきます。本当の意味での「自立」があって初めて効果的な「相互依存」が築けるということを忘れてはなりません。これは本の中で何度も書かれていることでした。

Win-Winとは、何かを決める時や問題を解決するときに、お互いの利益になり、お互いに満足できる結果を目指すため、もっと良い方法を目指すものです。

人は問題解決の際に、Win-Lose(自分が勝ち相手が負ける)、Lose-Win(自分が負けて相手が勝つ)、Lose-Lose(我を通そうとするもの同士で争う場合)、Win(他者は関係なく自分が勝つことだけを考えるパラダイム)、以上のいずれかの方法で問題を解決しようとしてしまいがちです。

しかし、妥協せずにお互いにとって最上の解決を見つける姿勢を持ち続けましょう。そうすることで、勇気と思いやりのバランスのとれた本当の成熟に達することができ、さらにお互いにとってベストな答えにたどりつくことができるのです。

第5の習慣:まず理解に徹し、そして理解される

人間関係におけるコミュニケーションの鍵となるのが、第5の習慣である、「まず理解に徹し、そして理解される」ということです。

相手のことを本当の意味で理解するには、相手の身になって聴く、共感による傾聴が必要です。人は普段話を聴いている時、無意識に自分のそれまでの経験を相手の経験に重ね合わせて理解しているつもりになっていることが多いです。理解しようとして聴いているというより、次に自分がなんと言おうか考えながら聴いていることって、言われてみればありませんか。

相手と同じ視点に当たって、言葉だけでなく行動からも察し、読み取り、感じ取ることで初めて共感による傾聴をすることができます。

第5の習慣は、今からでもすぐにできることです。相手を理解する努力は自分の影響の輪の中にあることで、自分の力でどうにかできることですよね。これこそインサイド・アウトの手法です。

第6の習慣:シナジーを創り出す

第6の習慣である「シナジーを創り出す」とは、組み合わせることでポテンシャル以上の結果を生み出すことです。

シナジーを創り出すためには、これまでにみてきた全ての習慣が必要となると言えます。

一人一人の違いを尊重し、自分のものの見方には限界があることを認められる謙虚さを持ちあわせ、よりよい答えを創り出す姿勢を持ち続けることが不可欠です。

自分の考えと違う考えが存在しても、Win-Winの精神を発揮して、本気で相手を理解しようとすれば、シナジーに溢れた第3の案は必ず見つかるよ、ということが書かれていました。

第7の習慣:刃を研ぐ

第7の習慣である「刃を研ぐ」とは、常に自分を成長させ、自分自身の価値を維持し高めていくための習慣です。

これは、自分自身に対しての投資でもあります。

また、習慣には順番があるとはいえ、どれか1つの習慣が改善されると、シナジー的に他の6つの習慣を実践力も高まります。

まずは、毎日少なくとも1時間は自分を成長させる習慣を作り、日々私的成功を重ねていくことが大切です。

まとめ

いかがでしたか。

考え方1つで人生がここまで違って見えるんだ、という衝撃を受けた本でした。

そして、7つの習慣は、深く理解することも大事ですが、実践することこそに意味があります。

日々の生活の中で何度も実践し、うまくいかなければ本に立ち返って読み直す。その繰り返しで、自分の人生を自分のものにする習慣を手に入れることができるのだと思います。

今回の要約には書ききれませんでしたが、本の中にはより具体的な習慣の実践方法も付録として記述されていました。

ぜひ、手にとって読んでみてくださいね。