
今回は、このようなお悩みを解決します。
海外旅行に行く際に、不安や疑問は多いもの。その中でも、海外旅行にクレジットカードは必要か?という疑問もよくあげられます。
実は、クレジットカードは海外旅行で大活躍します。現金を持ち歩かないのでお金の紛失や盗難のリスクが減らせたり、現地通貨に両替せずにショッピングできたり、キャッシングすると低いレートでお得に両替が可能です。
家族旅行でも学生旅行でも、あらゆる海外旅行や出張などで活躍するクレッジトカード。海外旅行でクレッジトカードがオススメな理由から、安心して海外旅行をするために知っておきたいことまで、「海外旅行」、「クレジットカード」、「安全」をキーワードに解説していきます。
目次
お金を1番安全に持ち歩く手段
海外旅行でクレッジトカードを持ち歩く1番の理由は、クレッジトカードが最もお金を安全に持ち運べる手段だからです。
クレジットカードがない場合、多額の現金を持ち歩く必要や、何度も日本円を現地通貨に両替する必要が出てきます。
多額の現金を持ち歩くというのは紛失や盗難のリスクが伴います。さらに、多額の両替や多額の現金での支払いは現地の人の目につきやすいので、スリなどの被害にあう確率が高まり危険です。
一方、クレジットカードは暗証番号など、本人確認が取れなければ利用できませんし、紛失や盗難に遭ってもカードの利用をストップすることができます。
初めての海外旅行で不安が大きいからこそ、クレジットカードは必需品です。
現金よりもクレジットカードの方がお得
意外と知られていないかもしれませんが、クレジットカード利用の手数料は、現金を両替する手数料よりも安いです。
通貨やカード会社の手数料によっても変動しますが、VISAやマスターカード、JCB、アメックスなどの為替手数料が1.5~2%ほどなのに対し、現金で両替した場合の手数料は3%前後になります。
現金の両替を海外でするか、日本でするか、どのクレジットカードを利用するかにもよりますが、基本的にクレジットカードで決済した方がお得です。
さらに、現金を両替しすぎて余ってしまった場合、余った現地通貨を日本円に両替する際にも手数料がかかります。せっかくの現金が両替の手数料で減ってしまうのはもったいないですよね。
海外旅行保険がついてくる
海外旅行に行く際の不安材料の1つとして、保険に入るべきかどうか、という問題もよく挙げられます。嬉しいことに、クレジットカードには海外旅行の傷害保険が付帯されている場合がほとんどなのです。
すべてのクレジットカードに保険が完備されているわけではありませんが、年会費2,000円以上のクレジットカードであれば大なり小なり、なんらかの補償がついているもの。
クレジットカードを持っている際に、自分のクレジットカードにはどのような保険がついているのかを事前に確認してみましょう。
自動付帯なのか、利用付帯なのかを確認する
クレジットカードには、持っているだけで自動的に保険が付帯されるものと、旅行代金をクレジットカードで支払うなど、利用した際に付帯で保険が適用対象になものと、2種類があります。
補償内容は主に、旅行中での事故やケガ、病気の治療費用の他に、保持品が盗まれたりした場合、さらに誤って他人をケガさせてしまったり物を壊してしまったりした時などに適用されれます。
利用付帯の場合だと、旅行の代金や航空券などを、そのクレジットカードで支払った場合だけ、海外旅行傷害保険の適用の対象になる、など一定の条件が設けられている場合があるので要注意です。
またクレジットカードに新規で入会した場合は一定期間が経過しないと海外旅行傷害保険が適用とならない場合もありますので、適用条件や保険内容など事前にしっかりと確認しておきましょう。
海外保険って本当に必要なの?
ここまで書くと、『いやいや、数日間の旅行だし、病院代だって所詮10万円前後くらいでしょ?そのためにクレジットカード持って行って保険なんて本当に入る必要あるの?』と思う人もいるかと思います。しかし!!海外での医療費は、みなさんの想像を超えるようなすんごい額になっています。
例えばアメリカやヨーロッパで盲腸の手術をした場合200〜300万円の医療費がかかります。さらに、心筋梗塞や脳梗塞など、日本に緊急搬送されるような事態に陥ってしまった場合は1,000万円以上の医療費になることも。
とにかく、日本で病院に行くのとは桁の違う金額を請求されて、蓋を開けてみたらびっくり、なんてことにならないように、保険は入っておくことに間違いありません。
絶対に急病にならない保証は誰にもないので、万が一の時のためにも海外旅行傷害保険付きのクレジットカードを持っていくようにしてみてくださいね。
クレジットカードのサポートデスクが便利
利用したことがある人は少ないかと思いますが、実はクレジットカードには海外旅行中にも使えるさまざまな特典が用意されています。
クレジットカードを持っていると無料で受けられるサービスの一例は下記の通り。
- パスポート紛失時のサポート
- トラブルがあった時の日本語でのサポート
- 病院などでの日本語でのサービス
- 観光情報の提供
- チケット手配
有料でも頼めないようなサービスが無料で付いてくるクレジットカードがあるので、旅の安心につながりますね。
予約代行や観光情報を教えてくれるサポートデスク
クレジットカード会社のサービスの一つに、海外の主要都市にもうけられたサポートデスクがあります。観光情報の提供や、ホテル、レストラン、チケットの予約などにも対応してくれるので、初めての海外旅行では便利です。
カードを選ぶ際には、サービス内容や滞在先にサポートデスクがあるかどうかを確認しておきましょう。
海外での信用力につながる
普段はあまり意識していませんが、クレジットカードは自分の身分を証明してくれるものとしても貴重な存在です。
クレジットカードを所有するためには一定の審査が必要で、申し込みの際には年齢や年収、勤務先、居住年数など、安定した収入や住居があるかなどをカード会社に審査されます。
つまり「クレジットカードを保有している」=「カード会社からの信頼を得ている」ということになり、信頼の証になるわけです。
デポジット(補償金)の代わりになる
個人旅行の場合、ホテルにチェックインする際にクレジットカードの提示を求められたり、予約の際にクレジットカードの番号を入れなければ予約できかったりと、クレジットカードを持っていないと面倒なケースが度々あります。
さらに海外のホテルでよくあるのが、「デポジット」という宿泊料金以外にホテルに預けておく補償金制度。ここで、現金を預けるか、クレジットカード番号を控えられるかの選択になるのですが、デポジットで大金を預けておいて、旅行最終日に多額の現金が返却されても使い道に困るものです。
ホテルがデポジットを必要とする理由としては、当日のキャンセルを防止するため、ホテルの物を壊されたなどのトラブルに対応するためです。
日本ではあまりありませんが、予約していた当日に宿泊しに来なかった場合には、きちんと宿泊料を請求するのが普通です。クレジットカード番号を入力していた場合には後日キャンセル料を請求することができませが、クレジットカードを持っていない場合にはホテル側はお金の請求をすることができませんよね。なので、ホテル予約時にクレジットカードが必要なケースが多いわけです。
デポジットの料金はホテルにもよりますが、1泊の宿泊代くらい預けなければならないケースが多いです。
結局預けておいた現金の使い道がなかった…という勿体無いことにならないためにも、クレジットカードがあると便利です。
クレジットカードは全世界共通の身分証
日本では身分証といえば、運転免許証や保険証などが一般的ですが、海外では世界で共通して利用できるクレジットカードが自身の身分証になります。
クレジットカードを保有しているということが旅行の安心材料になりますね。
海外で現地通貨を手に入れやすい
海外旅行中、東南アジアの屋台やヨーロッパの地元の人たちが行くようなレストランに行くと、カードを使えないような場面もあります。手持ちの現金がつきてしまった!どうしよう…という場合にも、クレジットカードが万能です。
必要最低限の現金が必要な時には、海外キャッシング(現金引き出し)ができるからです。
実はキャッシングは、現金を空港で両替するよりも、安くてお得な場合がほとんどです。
金利手数料は1ヶ月程度までの海外旅行であればたいして費用はかかりません。
というのもかかる金利は海外の金利ではなく、日本のクレジットカード会社と間で定められている金利が適用されるので、せいぜい1.5%~3.0%程度。
更に「繰り上げ返済」という早めに決済する方法を利用すれば、0.5~1.0%程度の手数料で済んでしまうこともあります。海外の両替商で日本円を現地通貨にする場合、手数料は場所によりますが3~20%程度取られるので、キャッシングをする方がお得です。
なので、敢えて日本円はそれほど持参せず、必要に応じて現地でキャッシングするのが賢い旅行術ですね。大金を持ち歩かないので防犯面でも優れていて、トラブルに巻き込まれることも少ないです。
ただ、海外キャッシングができるような登録になっているのか事前に確認する必要はありますよ!
利用方法は、日本のATMでキャッシュカードから現金を引き出すのと同じ要領で可能です。
即時決済されるデビットカードでもVisaやJCBなど利用可能です。
エポスカードや楽天カードなど、日本で人気のクレジットカードもキャッシング枠が指定されていれば、どのクレジットカードでも利用できます。
現金払いを嫌がられる国もある
最後にもう1つ。最近では、現金をあまり使わない国が増えているということも事実です。北欧や、さらに意外かもしれませんが中国の都心部などでは現金離れが顕著になってきています。
場所によっては「現金払い不可」というお店も存在するので、クレジットカードがないと不便な思いをする場合があります。
日本ではまだまだ現金主義の人も多く、現金の信用が厚い部分がありますが、海外だと偽札が流通したりするケースも多いので、クレジットカード払いの方が信用度が高いのも事実。
クレジットカードが必要な世界になりつつあるので、やはり旅行前に作っておくのをオススメします。
クレジットカードは2枚あると便利
クレジットカードは1枚で十分だと思っていませんか?海外旅行に行く際に、クレジットカードは実は2枚は所有しておくのが安心でオススメです。
クレジットカードの世界には、VISA、マスターカード、JCB、アメリカンエクスプレスなどの国際的なカードが存在します。
レストランなどで、「VISA」や「JCB」などのステッカーを見かけたことありませんか?
これは、そのお店で使えるカードを示していて、お店によってはVISAは使えてもマスターカードは使えないというような場合があるので要注意。
1枚のカードにつけられる、VISAやJCBなどの国際ブランドは1つだけなので、違う種類のブランドが付いた複数のカードを持っておいたほうがいいということなのです。
現状では、「VISA」と「マスターカード」のシェアが大半なので、この2つのブランドを持っていればほとんどのお店で対応できます。
2枚あれば読み取りエラーや紛失時にも安心
また、カードの読み取りエラーなどで1枚のカードが使えなくなったり、紛失したり盗難にあったとしても、別のカードを持っていれば決済できることもあります。
ぜひ、複数のクレジットカードを所有しておきましょう。
安心して旅行を楽しむために知っておきたいこと
クレジットカードはその1枚で買い物ができたり身分証になったり、保険が付帯されたりと、とても便利なものです。
一方、紛失や盗難には十分な注意が必要。特に海外ではスリにあう日本人の話もよく聞くので最善の注意を払いましょう。
最後に、せっかくの楽しい旅行を楽しい思い出にできるよう、トラブルを未然に防ぐための方法をいくつか紹介したいと思います。
貴重品には最善の注意を払おう
海外でのトラブルで多く報告されているものの1つが、置き引きです。
レストランで少し席を離れた時や、電車の中などスマホなどに夢中になっている隙に置き引きに遭うということがよくあります。
とても基本的な事ですが、貴重品はで肌身離さず持ち歩くようにしましょう。一瞬の気の緩みからパスポートや財布などが入ったカバンを盗まれると、せっかくの旅行も楽しめなくなってしまいます。
日本は治安がいいのでスマホを落としても届けられていたり、少し席を立つぐらいだったら荷物を置いておいたり、という光景をよく目にしますが、海外では論外です。一度紛失したものはまず返ってこないと思いましょう。
海外の中でいくら治安がいい地域だといわれていても、盗まれる可能性は日本よりも高いと思ってください。
また、リュックサックだと中身を取られても気がつかない場合があるので、できる限り斜めがけで自分の体の正面に貴重品がくるようなカバンを持っていくのがオススメです。
最近日本で流行っているサコッシュはオシャレでもあり利便性も抜群なので重宝しています。
サインをする前に明細をよく確認する
クレジットカードを利用するとき、利用明細に間違いがないか確認しておきましょう。レストランなどで、店員がチップを上乗せしていたり、頼んでもいないものを料金に書かれていたりすることが稀にですが、あります。
また、利用した金額をあとから確認するために、旅行中のカードのレシートは必ず保管しておきましょう。
後日カード会社から届く利用明細と照らし合わせ、自分が利用した覚えのない請求が見つかったら、すぐにカード会社に連絡をする必要があります。
緊急時のためにメモをしておく
カードを紛失したり盗難にあった場合には、急いでカードの使用をストップする必要があります。
その時のために、カード会社の連絡先やカード番号、カード有効期限などをスマホにメモしたり手帳にメモしておくなどしましょう。
カードの暗証番号を覚えておく
当たり前のことですが、カードの暗証番号は確実に覚えているようにしましょう。
複数のカードを持っていたり新しくカードを作ったりした際には要注意です。サインを求められることよりも暗証番号で決済をすることのほうが多いので、暗証番号を覚えていないと何もできない…ということになりかねません。
また、海外キャッシングの際にも暗証番号は必要なので、必ず4桁の数字を覚えておきましょう。
以上、海外旅行にクレジットカードは必要なのか?という疑問について、クレジットカードの利便性や、海外旅行を安全に過ごすための方法をまとめました。