人生で一度は訪れたい絶景が広がるウユニ塩湖。
南米の国ボリビアに位置するウユニ塩湖は、日本からは遠くて旅するハードルが高い、と感じている人も多いのではないでしょうか。
でも、大丈夫。大切なポイントを押さえていれば、写真で見るような、あの絶景を実際に見ることは案外簡単です!
今回は、1人でも多くの人がウユニ塩湖の絶景に出会えるように、ウユニ塩湖への行き方、所要時間、ツアーの値段や鏡張りの見えるベストシーズンなど、ウユニ塩湖に関するよく聞くお悩みを1つずつ解決します。
目次
ウユニ塩湖の魅力
ウユニ塩湖の最大の魅力は、非日常感溢れるその絶景です。多くのメディアや写真に取り上げられていますが、実際に見たウユニ塩湖はその何百倍も美しいものでした。
季節によって絶景が変化するので、どの季節に訪れるかで見える景色が変わるのも魅力の1つ。
特に日本人に人気の季節は雨季で、ウユニ塩湖に水がたまり、空や人を反射して映し出す「鏡張り」と呼ばれる絶景が楽しめます。
逆に、欧米人に人気なのが乾季で、あたり一面真っ白な大地が広がる景色が楽しめます。真っ白な大地の中での錯覚を利用したトリック写真の撮影が人気で、乾季ならではのウユニ塩湖の楽しみ方ができますよ。
鏡張りのウユニ塩湖も真っ白な大地が広がるウユニ塩湖も両方楽しめる特別な季節もあるので、ベストシーズンのところでまとめていきます。
ウユニ塩湖はどこにある?
ウユニ塩湖は、南米の国ボリビアの西部にある「ウユニ」という都市から車で1時間ほどの場所に位置します。
日本からの直行便はなく、アクセスも悪いため、日本からボリビアまでたどり着くのがすでにハードですが、ウユニの街についてもそこからさらに1時間の移動という、なかなか大変な僻地にあります。
さらに、ウユニ塩湖がある地域は、標高約3,700m(富士山と同じくらいの高さ)なので、旅行中には高山病にも注意が必要です。
日本からウユニへの行き方
アクセスは悪いけれどその美しい絶景から多くの人を魅了するウユニ塩湖。ここからは、ウユニ塩湖への詳しい行き方を説明します。
日本→ボリビア・ラパス
まずは、日本からウユニ塩湖のある南米の国ボリビアへ。日本からウユニまでは直行便がないので、何度か飛行機の乗り換えが必要になります。
基本的には、アメリカや南米経由でボリビアの首都ラパスに飛んで、そこからバス(約12時間)または飛行機(約1時間)でウユニの町に行くのが一般的なルートです。
所要時間はルートや乗り換え時間によって多少前後しますが、日本からボリビアまで30~40時間。
個人で行く場合の費用は、日本からボリビアの往復で、安いものは20万円ほどから航空券があります。ただ、料金が安ければいいということではなく、所要時間が長かったり、乗り換えが多くて不便だったりする場合があるので注意が必要です。
エアトリだともう少し安い航空券もあるかもです。
ラパス→ウユニ
ボリビアの首都ラパスからウユニへは、バスでの移動と飛行機での移動の2種類があります。
それぞれの所要時間と費用をまとめると下記の通り。
移動方法 | 所要時間 | 費用 |
バス | 12時間 | 約1,500〜2,000円 |
飛行機 | 1時間 | 約10,000円 |
時間はあるけど節約旅をしたい人は、バスがオススメです。基本的に夜行バスでラパスからウユニまでいくことができるので、宿泊代も節約することができますよ。
治安が不安という方や、旅行日数が充分に確保できないという人には飛行機がオススメです。
ちなみに私は大学生の貧乏旅行で行ったので、バスでラパスからウユニまで行きました。
バスはラパスのバスターミナルで予約することができます。ラパスからウユニに向かうバス会社は多いので、当日に予約するのでも十分に間に合うと思います。ただ、時間に余裕のある方や、当日予約が不安な方は、数日前に予約しておくと少し値段が安くなると思うので、オススメです。
実際にラパスからウユニまでバス移動
実際にラパスからウユニまでバス移動した際の様子をまとめます。
ラパスのバスターミナルの場所はこちら。ラパスの中で最も大きなバスターミナルです。
バスターミナル内は開放的な雰囲気で、多くのバス会社が軒を連ねています。 昼も夜もバスを待つ人で賑わっていました。
ターミナル内にはATMやSIMの販売会社もありました。
実際に乗車したバスはこんな感じ。リクライニングもできる快適なバスで移動です。
22時にラパスを出発して、特に大きく揺れることもなく快適に過ごし、 翌朝7時にウユニに到着しました。
マチュピチュからウユニへの行き方
せっかく南米を訪れたならマチュピチュとウユニ塩湖両方行ってみたい!という方も多いと思います。なので、マチュピチュからウユニ塩湖への行き方もまとめます。
マチュピチュ→クスコ
マチュピチュからウユニを目指すには、マチュピチュへの玄関口であるクスコを経由する必要があります。
マチュピチュからクスコへは、電車とバスを使って移動します。
移動手段 | 所要時間 | 費用 |
電車 | 4時間 | 約7,000円 |
バス | 7時間 | 約1,500円 |
詳しい行き方はこちらの記事にまとめています。
https://mona-log.com/how-to-get-to-machu-picchu/
クスコ→ラパス
ペルーのクスコから、ボリビアのラパスへは、飛行機で国境越えをするか、バスの陸路で国境越えをするかの2通りになります。
バスで国境を越える場合、クスコからプーノという港町まで行き、ペルーとボリビアの国境を歩いて越え、ティティカカ湖を船で越えるという盛りだくさんな内容になっています。
ティティカカ湖を楽しみたい場合や、節約旅をしたい場合はバスでの移動がオススメ。
バスの治安が不安という場合は飛行機での移動がオススメです。
移動手段 | 所要時間 | 費用 | メリット | デメリット |
バス | 1日 | 2,000円〜 | チチカカ湖を楽しめる | 治安が不安 |
飛行機 | 1時間 | 6,000円〜 | そこまで高くない | 航空券をとる手間がかかる |
クスコからラパスへの詳しい行き方はこちらの記事にまとめています。
https://mona-log.com/peru-to-bolivia/
ラパス→ウユニ
ラパスからウユニは上記にまとめた通りの行き方になっています。
ウユニ塩湖のベストシーズン
雨季と乾季で全く別の景色を表情を見せるウユニ塩湖。
日本人に特に人気なのは、雨季の鏡張りになっている絶景ですが、この鏡張りは年中見られるわけではありません。
逆に、欧米人に人気なのは乾季の一面真っ白に広がるウユニ塩湖です。
真っ白に広がるウユニ塩湖でトリック写真を取るのが乾季の楽しみ方。
どちらのウユニ塩湖を見たいかによってベストシーズンが異なるのですが、そうはいっても、せっかく行くのだからどっちのウユニ塩湖も楽しみたい!!というそこのワガママなあなた。私も同じです。笑
なので、今回は、美しい鏡張りも見られて、一面真っ白のウユニ塩湖も楽しめるベストシーズンをご紹介します。
ずばりベストシーズンは、1月または4月。
まず、鏡張りになっているウユニ塩湖を見れる時期は、12~4月の雨季しか見れないと言われています。
雨季の中でも前半は雨量が少ないことが多いため、綺麗な鏡張りが見られる確率を高めるには1月、さらに乾季になりかけの4月がベストな時期です。2月は一気に観光客が増えて混雑するとのことなので、やはり1月・4月が穴場でオススメ。
乾季の時期でも全く鏡張りが見られないわけではないですが、ウユニ塩湖に水が張るほど雨が降り、風が弱いという条件が揃わなければ見れないので、鏡張りのウユニ塩湖を見たいほとんどの人が12〜4月の雨季に訪れています。
ただし、条件をクリアしていないと、雨季であってもキレイな鏡張りは見られません。
欲を言えば新月がベスト
雨季の中でも、さらに美しいウユニ塩湖が見られるのが新月の時期。
新月は夜に月が出ないので、夜に月の明かりがなくなり、360°満点の星空を楽しむことができます。
今まで色々な星空を求めて砂漠やニュージーランドを旅行をしてきましたが、ウユニ塩湖で見た星空の美しさは圧巻でした。反射して湖に映る星を見ていると、まるで宇宙にいるかのような感覚に陥ります。地球上にこんなに美しい場所があるんだなあ、と本当に感動しました。
色々な条件が揃わなければ見られない絶景ではありますが、あの絶景をもう一度見られるなら、遠いボリビアの地をもう一度訪れたいと思わせるような景色でした。
もし都合がつけられるなら、新月の時期に合わせていくのが最高です!
ウユニ塩湖でキレイな鏡張りを見る条件は?
雨季の間でも必ずしも美しい鏡張りを見られるとは限りません。じゃあ一体いつなら綺麗な鏡張りが見られるの?ということで、現地ツアー会社の人が教えてくれた美しい鏡張りを見るための条件を詳しく解説します!
✔︎前日までに雨が降り、水が適度に溜まっていること
ウユニ塩湖では時間が経つとあっという間に水が蒸発してしまうので、ツアー前日に雨が降り地面の上に5㎝ほど水が溜まっていることがポイントです。
✔︎風が弱いこと
美しい鏡張りを見えるのに風は天敵。風が吹くと水面が揺れ、空が綺麗に映らなくなります。また、さらに風が強すぎると水面に塩の結晶が浮いてデコボコした状態になってしまうので、水面は穏やかで波がない状態がベストです。
✔︎当日晴れていて、ある程度の雲があること
ツアー当日が晴れていることも大切な条件の1つです。雲ひとつない青空よりも、日中や夕焼けはある程度雲があった方が空とのコントラストが映えて、より印象的な絶景が見られrます。
✔︎夜は雲ひとつない晴れ模様であること
宇宙のような星空を観るためには、雲ひとつなく月明かりがない新月(または月が沈んだ後)など、さらに条件がより難しくなります。星空の鏡張りは特別な条件が重なった時だけ見られる貴重なもので、そのタイミングが来るまでウユニの街で待っている人も多くいるほどです。
時間によっても微妙に空模様が違ってくるので本当に難しいのですが、ベストなタイミングで写真で納めるため、ツアー会社のドライバーとも協力する必要があります。
- 前日に雨が降ること
- 風が弱いこと
- 日中晴れていて、ある程度雲があること
- 夜は晴れ渡っていること
ウユニ塩湖に行くためのツアーの値段
安心の日本発着ツアー
日本から10日以内の短期旅行でウユニ塩湖に行く場合、ツアーを利用したほうが安く効率的に目的地を回ることができます。
個人旅行で飛行機やバスが遅れたりして予定がずれ込むリスクがあるので、スケジュール的に余裕がない場合は厳しいことが多いです。
短期旅行とはいっても、南米の場合移動だけで数日かかるので、旅行の日程は、最低1週間程度は確保したいところ。
時期やツアー内容にもよりますが、ツアー料金の相場は1週間前後の日程で、安くてだいたい50万円前後です。
なかなかのお値段ですが、そもそも南米までは航空券自体が高いので、こればっかりは仕方ないですね…。
H.I.S.だと時期によってはもう少し安めのツアーがあるかもです。
アレンジ可能なツアー
ツアー会社の中でも自分の好きなようにツアーをアレンジできるものもあります。旅工房では、旅先に特化したコンシェルジュがそれぞれの要望にあったツアー内容を提案してくれ、ツアーのアレンジやオーダーメイドに応えてくれます。
ウユニ塩湖とマチュピチュと、ナスカの地上絵と…など、一般的なツアー会社にはないけど自分で回るのも難しそう、という場合に便利です。
日本で申し込み可能な現地ツアー
南米までの航空券は自分で予約して、現地での観光や移動は全てツアーにお願いするというのも賢い方法です。個人旅行だと現地移動の際にトラブルが起きやすいので、それを回避できるのは嬉しいポイントですね。
日本語ガイドが同行してくれる現地での安心材の1つになるかな、と。
現地ツアーだと5万円前後から様々なツアーがあります。
日本語ガイドの方とともに行くウユニ塩湖や、マチュピチュと合わせた現地ツアーなど、現地発着ツアーの方がより融通が効きやすく種類が多いので、自分好みのツアーに参加できます。また、値段も日本発着のツアーより安いのでオススメです。
現地申し込みのツアー
ウユニまで行くと、ウユニ塩湖を訪れるツアー会社が多くあるので、実際にウユニまで行ってからツアーを探すのでも問題ありません。
値段としては、ツアー会社によってそれぞれですが、日本人に人気の「穂高(HODAKA)」というツアー会社は相場よりも安く、10:30〜20:30の日中+夕日を楽しめるツアーで1人200ボリ(約3,100円)でした。
プライベートツアーになるともう少し値段は高くなります。
実際の現地ツアーの様子
個人旅行でウユニ塩湖の現地ツアーに参加する場合は、日本人に人気な「穂高(HODAKA)」というツアー会社がオススメです。
「HODAKA MOUNTAIN」と書かれた看板が掲げられているツアー会社入り口には、当日や翌日に予定されているツアーの張り紙が時間帯ごとに張り出されています。
中に入ると、日本語や韓国語で書かれたお礼メッセージが壁一面にずらり。
ツアー会社のオーナーのおばさんは日本語がかなり話せるので、安心感抜群です。
日本人が多く訪れるツアー会社なので、スタッフさんやドライバーさんも日本人の好みを分かっていて、鏡張りの絶景スポットを探し当ててくれる、さらに最高の写真を撮影してくれるのが最大の魅力です。
また、ツアー参加者も日本人が多いので、遠い南米の地で日本人に会えるという安心感があります。
鏡張りに行く際には欠かせない長靴代もツアー料金の中に含まれており、1回のツアー参加費が200ボリビアーノ(約3,100円)と格安です。
お値打ちでウユニ塩湖の美しい鏡張りを楽しみたい場合は、穂高ツアーに参加するので間違いありません。
- 日本人好みの絶景スポットを探し出してくれる
- 日本人のツアー参加者が多い安心感
- 他ツアー会社に比べリーズナブルな値段
では「穂高」が催行しているツアーの種類を見ていきましょう。
穂高ツアーのツアー内容
穂高ツアーの主な内容は下記の通り。
- 日中+夕日:10:30〜20:30
- 星空+朝日:3:00〜7:30
- 夕日+星空:16:00〜22:00
- 日中のみ:10:00〜16:00
- 星空のみ:23:00〜3:00
- 2泊3日ツアー:10:00〜
この中からツアーを組み合わせて行くことになります。
ウユニ塩湖は、朝日、日中、夕日、星空と、それぞれの時間帯で全く異なる美しさを見せるので、せっかくウユニまで訪れたなら、全ての時間帯に参加するのがオススメです。
時間がない場合にオススメなのは、①と②を組み合わせて行くツアー。
①に参加して日中と夕日のウユニ塩湖を楽しんだ後に、少し仮眠して②に参加すると、星空と朝日のウユニ塩湖を満喫することができます。最短で1日ですべての時間帯のウユニを制覇できるので、効率よく楽しみたい方にはありがたいプランです。
鏡張りのツアー参加者が多い時期に行くと、自分でツアー参加者を集めなくても自然とツアー参加者が6人、7人に増えるので、1人参加でも心配する必要はないです。
ウユニ塩湖でオススメのホテルは?
ウユニまで行って余裕があればぜひ泊まって欲しいのが、塩のホテルです。
実際に私が宿泊したホテル「Casa de Sal - Salt Hotel」も、塩のホテルの1つで、壁はもちろんテーブルや椅子や、ベッドまでも塩でできているのです。
【塩のホテル】というワードだけでワクワクしますよね。
ウユニの市内中心部に位置し、穂高ツアーまでも歩いて7分ほどで行くことができ、周りにはレストランなどもあって便利な場所でした。
最大のオススメポイントは、フロントのスタッフさんの最強の優しさです。ロビーに座っているときにコカティーを淹れてくれたり、チェクイン前の時間にも関わらず部屋に通してくれたり、ウユニ塩湖で上手に写真を撮る方法などを伝授してくれたり…と、本当に優しさを感じました。
部屋も風呂も清潔で申し分なかったです!
ホテルの施設内には、ビリヤードやサッカーゲームで遊ぶ空間もあって、十分に楽しめます。
ウユニで塩のホテルに泊まりたい際はぜひ候補に入れてみてください。
ちなみにウユニに着いてから当日のホテルを予約することも可能ですが、疲れた体でホテル探しは予想以上に心身ともにきついので、事前に予約しておくことをオススメします。
ウユニ塩湖に行く際の持ち物は?
ウユニ塩湖に行く際に必ず持っておいた方がいいものをまとめました。
✔︎日焼け止め
ウユニ塩湖では、晴れている日だと日差しがかなり強いです。
さらに、鏡張りの場合は日差しが反射してかなり日焼けするので、きちんと日本から日焼け止めを持っていくことをオススメします。
ボリビアでも日焼け止めは売っていますが、どんなものかわからず少し不安なので…。
個人的に最強な日焼け止めはこちらです。
顔にも体にも使えて「SPF50+、PA++++」と日焼け対策バッチリで、ベタつかずによく伸びるつけ心地が嬉しいです。
日焼け止め独特の匂いも気にならないので、長年愛用しています。
✔︎サングラス
日差しが強いので、サングラスも必需品です。
日中は特に、ウユニ塩湖に反射する日差しが眩しすぎて、目を開けていられないほどになります。
サングラスなしで1日過ごした私の友人は目が充血してしまっていたので、サングラスもぜひ日本から持参しましょう。
✔︎防寒具
昼間とは打って変わって夜間はかなり冷え込むのがウユニの特徴です。
特に、夜ウユニ塩湖の中で星空を見上げるツアーに参加する場合は、ずっと水の中に足をつけている状況になるので体感温度がかなり下がります。
ウルトラライトジャケットやヒートテック、くるぶしを隠せる長さの靴下など、防寒対策はバッチリしていきましょう。
- 日焼け止め
- サングラス
- 防寒具
マチュピチュも行きたい!という方へ
せっかく南米にいくのなら、ペルーの世界遺産のマチュピチュにも行きたい!という方も多いと思います。
マチュピチュへの行き方はこちらの記事にまとめてあるので参考にしてみてくださいね。