インドのいたるところを走っている緑と黄色の小型の乗り物が「リキシャ」。
東南アジアでは「トゥクトゥク」として知られる乗り物です。
オート三輪や自転車の後ろに荷台をつけた小型の乗り物で、タクシーよりも小回りがきくので、インド旅行には欠かせない存在です。
観光に便利なリキシャですが、トラブルが多いのも確か。
ぼったくられることは日常茶飯事、目的地へ行ってくれなかったり、違う場所へ連れて行かれたりすることもあります。
今回は、インドでのリキシャの料金相場や、乗車時に注意すること、値段交渉の仕方についてまとめていきます。
目次
まずは相場を知ろう
相場を事前に知っておくということは本当に大事なことです。
相場を知らないと、知らず知らずのうちに高額な料金を支払っている可能性があるので要注意です!
言われた値段がぼったくり価格なのか相場なのかを判断するためにも、必ず事前に知っておきましょう。
相場の確認方法
1番いいのは、ホテルの人に聞くことです。リキシャ関係の人ではないので嘘をつく必要がないですし、英語で丁寧に教えてくれると思います。
「どこからどこまで行きたいのだけどいくらくらい?」
と聞いてみて、その距離をグーグルマップで調べ、相場の感覚を掴みましょう。
インドのリキシャ相場
地域によって誤差はありますが、
3〜5㎞で50〜100ルピー(日本円で約80円〜160円)。
10㎞を越えると200ルピー(日本円で約320円)ほど。
インド人だともっと安く乗るのだと思いますが、明らかに観光客の私と友人の相場は2人でこのくらいの値段でした。
それと、タージマハル周辺はデリー周辺に比べてリキシャの相場が高かったです。
場所によって相場も変わってくるので、相場を知っておくことが大切ですね。
交渉の仕方
インド人と交渉するのは正直かなりめんどくさいです。
話が長い上、なかなか交渉しても値段を下げようとしません。
でもそこでぼったくられるのも悔しいですよね。
私が旅行の中から学んだ交渉術をまとめたいと思います。
集団の中に相場を聞きに行く
1人の人と値段交渉をするよりも、何人かドライバーが集まっているところに行って「〜まで行きたいんだけどいくら?」と聞いてみましょう。
自分のリキシャに乗せたいドライバーたちがあれよあれよと値段を下げていきます。
もちろん相場は知っておいて、先にその相場の値段を提示するようにしましょう。
一旦その場を立ち去る
インド人のリキシャドライバーはなかなか粘り強く、簡単に値段を下げようとしない時もあります。
相場よりも明らかに高いと感じた場合は、「Too expensive!!!!!(高すぎる!!!)」と吐き捨てて一旦その場を離れるそぶりをみせましょう。
そうすると、客を逃したくないドライバーは「OK!その値段で行こう」と言ってくる場合が多いです。
こんなやりとりあまりやりたくないですが、同じ移動手段ならぼったくられ続けるのはいやなので強気にいきましょう。
乗車前の注意
乗車をするにあたって、注意すべき点をまとめます。
妥協も大切
あまりにも値切りすぎてしまうと、ドライバーからよく思われずトラブルに巻き込まれることがあるので、値段交渉には妥協も必要です。
私は、相場よりも少し高いくらいだったら、見切りをつけて乗るようにしています。
だいたい、相場の1.5倍くらいまでだったら、少し高いけど料金交渉を終えている感覚です。
値切りをしすぎて起こりうるトラブルとしては、「全く知らない場所に連れて行かれる。」「途中までしか行ってくれない。」、「到着時に決めていた料金より高い料金を請求される。」などがあります。
値切りすぎると、ドライバーも人間なので、何かにつけて料金を請求しようとしてくるので後々面倒くさいことになりかねません。
適度な妥協が必要です。
また、逆にボッタクリ価格でも応じてしまうと、「何もしらない観光客だからいくらでもお金が巻き上げられそうだ」ということで何かとお金を請求されることもあるので、そこも注意してくださいね。
相場を知っている!ということをドライバーに意識させるようにしましょう。
ドライバーを選ぶ
リキシャを運転するドライバーはたくさんいますが、中には明らかにぼったくりの額を請求してきたり、とてもまともとは言えないようなドライバーもいます。
そういう人のリキシャに乗ると面倒なことになることが多いので、絶対に利用しないようにしましょう。
ドライバーはこちらが選ぶようにすることが大切です。
基本的に、言い値が相場と同等、もしくは相場より少し高い程度の料金を一発目で提示してくるドライバーは、まともな人が多いです。
自分でまともなドライバーかどうか見分ける判断基準をもっておくといいですね。
乗車時の注意
走行中も地図はチェック!
ほとんどないと思いますが、全く検討違いの場所に連れて行かれたという事件も発生しているので、乗車後も油断は禁物です。
乗車前に目的地をグーグルマップのピンで調べておき、リキシャが進んでいる方向が正しいかどうかは自分でチェックするようにしましょう。
ドライバーからの勧誘は断る
一度乗車しても、観光客目当てに商売をしたいインド人は色々と話しかけてくる場合があります。
タージマハル周辺でリキシャに乗車した時の人が本当にしつこくてうんざりしました。運転手の他に謎にもう1人乗ってきて、
「日本語を話せる人がいるから紹介するよ!」
「帰りの時間を教えてくれたら迎えに来るよ」
「タージマハルに連れて行くよ!」
「お土産買う?」
などなど、とにかく何かしら勧誘につなげてきて本当にめんどくさい!!!
彼らは断っても断ってもめげない不屈の精神の持ち主なので、こちらも心を鬼にして断り続けてOKです。
一見親切そうに見えても、ドライバーの提案には乗らないこと!
本当に親切な人は、困った時に助けてくれるだけで自分から提案してくることはありません。
嘘つきドライバーに惑わされないで!
勧誘ならまだしも、平気で嘘をついてくるドライバーもいるので要注意です。
「その道は通行止めだから遠回りしないといけない。もっと高い値段じゃないと行けないよ。」
「そのホテルはもう潰れたよ。別のホテルを紹介しよう。」
などなど、定番の嘘なので気をつけましょう。
また、嘘を本当だと思わせるために、「その人の言ってることは本当だよ」と近くにいる仲間が言ってくる場合もあります。
だれを信じたらいいのかが難しいのですが、少しでも嘘っぽいな、おかしいな、と感じたらそのリキシャには乗らないようにしましょう。
インドにはリキシャがたくさんいます。怪しいリキシャには乗らないようにしましょう!
まとめ
いかがでしたか。
リキシャは便利ですが、相場を知っていることや乗車時の交渉が大切になってきます。
ぜひ、安全で楽しくリキシャに乗ってみてくださいね。