大学3年生の夏、私は1ヶ月間アフリカのタンザニアに行くという決断をしました。
今となっては本当に行ってよかったと思えるいい思い出ですが、当時は1ヶ月間行くかどうかですごく悩みました。
大学3年生の夏というと、周りでは就活モードが始まります。
「サマーインターン行った?」「エントリーシート書いた?」などなど、聞きたくないワードがずらり。
私はそもそも就職活動自体やりたくありませんでした。就活もやりたくなかった私がタンザニアに行って何を感じ、なぜ行ってよかったと感じたのかを書きたいと思います。
なぜアフリカに行ったのか
まず、就活をやりたくなかった私がなぜ、大学3年生の夏休みにタンザニアに行ったかというと、
”アフリカがどんなところか知りたかったから。”
笑えそうなほどシンプルな理由でした。
本当は、みんなと同じように就活の準備をするべきだろうというのはわかっていたけど、私はまだ、自分が社会に出て働くというイメージが持てなかったし、何をしたいかも全くわからなかったのです。
このまま日本にいてモヤモヤとしながら就活を続けるより、学生の今だからこそできる、自分のやりたい経験をしたいという気持ちく、散々悩んだ挙句にアフリカ行きを決めました。
テレビの中でしか見たことがないアフリカという世界は、自分の目で見たらどのように見えるのだろう。
それが気になって、アフリカに行くことを決意しました。
Projects Abroadに参加
どうせ行くなら、リアルな生活を知りたいと感じて、何かいい方法はないか、ネットで調べまくりました。
調べて行く中で、自分の好きなタイミングで、好きな期間、好きなプロジェクトに参加できるというプロジェクトを発見。
それが、Projects Abroadという海外ボランディア・インターンシップです。
1ヶ月間、働きながら現地の家庭でホームステイをさせてもらうというプロジェクトで行くことに決めました。
私は、数あるプロジェクトの中から、女性の経済的な支援ができる「マイクロファイナンス」のプロジェクトに興味を持ちました。そのプロジェクトがたまたま、アフリカの中でもタンザニアで行われていたので、タンザニアに行くことを決めたという経緯です。
いつもギリギリに思い切りで決定して行動する私なので、アフリカ行きが決まってから急いで航空券をとって、予備知識も何もない状態でアフリカへ行きました。笑
長いフライト時間ののち、ドキドキしながらアフリカの地に降り立ちました。
空港まで現地のProjects Abroadのスタッフの人が迎えにきてくれ、不安だらけだった私もとても安心してホームステイ先まで行くことができました。
タンザニアでやったこと
1ヶ月間という期間をタンザニアで過ごしたわけですが、具体的にやっていたことを一言でまとめると
「現地に住む女性たちの生活をマイクロファイナンスを通して支援する。」
という活動をしました。
一言で書きすぎて実際になにをやっていたか想像がつきにくいと思うのですが、主に以下のようなことをしていました。
・週5日、平日2グループ(10人ほどの女性グループ)を訪れる
・少額投資した女性からローンの回収をする
・家計簿のチェックをする
・青空教室のようなものをする(英語、簡単な計算、時計の読み方を教えるなど)
・女性たちの家を訪れ、個人の悩みや不安をヒアリング
・解決方法を考えてアイデア出し
・一緒に解決できるようにサポート
などなど、様々な仕事をしていました。
仕事内容や、仕事環境については、こちらの記事に詳しくまとめてあります。
[box06 title="あわせて読みたい"]タンザニアでボランティア生活【マイクロファイナンスで女性たちの支援】[/box06]
タンザニアに行ってみた正直な感想
ぶっちゃけ、、、
行く前は行こうかとても迷っていたのですが、私は行ってみて「本当によかった」です。
タンザニアに行くことを決めたあの時の自分や、タンザニアに行くことを後押ししてくれた家族に感謝の気持ちでいっぱいです。
理由はたくさんありますが、一番の理由は
”「世界は狭いな」と実感することができた。”
これですね。
テレビの中でしか見たことのないようなアフリカという土地は、私にとって未知で怖くて、でもだからこそ興味をそそられるような場所でした。
行ってみてからこそ分かったこと。
同じ地球だから人はどこにいても変わらない。あったかい!!
え?そんなこと?と思われてしまいそうですが、私は本当にこう感じました。
どこの国出身とか、どんな宗教とか、性別とか年齢とかなーんにも関係ない。
知らない世界、広い世界がまだまだたくさんあるけど、アフリカまで行ってみて、始めて「案外世界は狭い」と感じました。
自分の足でその場所へ行ってみないと感じられないことってたくさんありますよね。
そして、もう1つ感じたことは、「いまの私にできることは本当にわずかなことしかない」ということ。
一時的に女性たち支援しても、根本的に現状が変わるわけじゃないんだということを痛感しました。そしてこの感情がきっかけで、私の就活意欲がどんどん芽生えたのです。
まだ社会に出たことのない私にできることは本当にちっぽけで、自分自身がもっと社会のことを知るべきだと感じました。そうじゃないと、どんなことが自分にできるのかもわからないし、もっと社会の仕組みや広い世界のことを学んでから出直そうと思いました。
そう気づかせてもらえたこともあって、私はタンザニアに行って本当によかったです。
私はこれからも、世界の色々な場所を自分の目で見て肌で感じて、感じたことをこうして書いていけたらいいな、と思います。