ローマの歴史地区に位置し、世界遺産でありながら世界最小の国でもあるバチカン市国。そのバチカン市国内にあるのがバチカン美術館です。
イタリア観光の中でも必ず訪れたい、人気の観光スポットです。
バチカン美術館は基本的に日曜日が休館日なのですが、毎月最終日曜日だけ開館され、入場料が無料になります。
たまたまですが私は月の最終日曜日にバチカン美術館を訪れたので、本当にディズニーランド以上の混雑具合でした。
今回は、月の最終日曜日に訪れたバチカン美術館の混雑状況、さらに、美術館で見るべき作品、行き方や入場料などについて詳しくまとめていきます。
目次
バチカン美術館に入るまでの大行列
私がバチカン市国を訪れたのは8月最終週の日曜日。
一ヶ月に一度の入場料無料の日でした。
入館料無料の日ということで、ものすごい行列ができていました。
開館時間が9時で、9時ちょうどにバチカン美術館の前に到着したのですが、すでにこの行列でした。
チケットを買う際に並ぶことは知っていたので、少し早めに行って入館時間には博物館につくように行ったのですが、予想以上の混み合い具合です。
朝から十分にバチカン美術館を堪能したいと思う方は、8時を目標に行くといいと思います。
私はもう少し早めに行っていればよかったな、と少し後悔です。
列は5重くらいになっていて、そこをぞろぞろと進む感じでした。待っている間は物乞いの人やツアー参加を促してくる人がいましたが、みんな無視していました。
バチカン市国の城壁に沿って並び続け、待つこと1時間、朝10時にようやく入館するところまでたどり着きました。
入館の前にちょっとした荷物検査があります。
入場チケットを購入する必要がないので、その点は並ぶ必要がなく楽ですね。
入館するのに長い時間並びたくない!という方は事前にツアーを予約しておくのがオススメです。
開館前に入場することができるので並ぶ時間を節約することができ、さらに日本語のガイドつきのツアーもあるので便利です。
絶対に押さえたい美術作品3選!
バチカン博物館の展示作品を真剣に見ようと思うと、1日では絶対に足りないというのが正直なところです。
さらに博物館の敷地もめちゃくちゃ広くて、どこに何があるのか目的地がないと永遠に歩き続けるはめになります。
とはいっても一体なんの作品を見ればいいのか、という方のために、
とりあえずこれだけは見ておこう!という作品を3つ紹介したいと思います!
ラオコーン(ピオ・クレメンティーノ美術館)
迫力満点のラオコーンの周りには人だかりができていました。
美術の教科書なんかで一度はみたことあるのではないでしょうか。
正直、ヨーロッパの美術館に行き過ぎていると美術作品に見慣れてきて、なぜその作品がすごいのかよくわかななくなってきていしまうのですが、そんなときにおすすめなのがオーディオガイドです。
博物館入り口で、7ユーロで借りることができ、約350の主要作品の解説を聞くことができます。
日本語でじっくりとそれぞれの作品の背景や詳しい説明を聞くことができるので、ゆっくりと芸術作品を楽しみたいという方はオーディオガイドを借りるのがいいと思います!
アテネの学堂(ラファエロの間)
博物館の中の右端、2階にある4部屋がラファエロの間です。
「コンスタンティノスの間」、「ヘリオドスの間」、「署名の間」、「火災の間」の4部屋からなり、それぞれラファエロとその弟子達がの絵が壁や天井などいたるところに見事に描かれていました。
天井に絵を描くことがとても難しいことだと思うのに、部屋自体がこんなに素敵な空間になっていて、芸術ってすごいんだな、と改めて感じました。
中でも有名な作品が「アテネの学堂」。
プラトンやアリストテレス、ヘラクレイトス、ピタゴラスなどなど、有名な偉人がたくさん描かれていることで有名な作品です。
世界史の授業で習ったことがある絵画だったので、実物を見て感動しました。
最後の審判(システィーナ礼拝堂)
このシスティーナ礼拝堂で見た『最後の審判』が一番印象に残っています。
他の部屋とは異なり、礼拝堂の中にはものすごい人の数。
さらに、何人もの警備員の人がいて、「静かに!!」と5分に一度くらいの感覚で静粛な雰囲気を保とうとしていました。
システィーナ礼拝堂では、帽子や写真は禁止です。
とても大切にされている空間なのだということがものすごく伝わってきました。
写真禁止だったので写真は載せられませんが、絵画史上の大傑作で”描かれた神曲”といわれるミケランジェロの『最後の審判』は、圧倒されるものがありました。
博物館の一番奥にあるシスティーナ礼拝堂ですが、バチカン博物館を訪れた際は絶対に一目は見るべき作品です。
私は一つの気に入った作品をぼーっと長い時間見ることが好きなので、システィーナ礼拝堂で30分ほど上を向いて眺めていました。笑
ここでポイント!!
絵をよく見たい方は、オペラグラスを持っていくことをオススメします!
最後の審判などはとくに、絵が描かれているのが自分とは遠い天井なので、絵の細かなところまでよく見たいという方は持っていくといいと思います。
バチカン美術館への行き方
私は地下鉄でバチカン博物館へ向かいました。
地下鉄A線の「オッタヴィアーノ(Ottaviano)駅」が最寄り駅です。
ここでポイント!
同じく地下鉄A線の「チプロ(Cipro)駅」で下車してもバチカン博物館までの距離は同じくらいなのですが、バチカン博物館に入るための切符を買うときに並ぶことを見越すと、行列の後方に近い「オッタヴィアーノ駅」の方がおすすめです!
少しでも時間節約になるのでポイントですよ。
入館料と開館日時
入館料
大人:16ユーロ
学生:8ユーロ(学生証を提示)
開館日時
開館時間:9:00 〜 16:00 (閉館18:00、17:30から退出)
毎週最終日曜日は9:00 〜 12:30(閉館14:00)
休館日
日曜日(ただし、毎月最終日曜日だけ開館していて、入館料は無料)
観光のポイント
服装
バチカン美術館は広く、たくさんの美術作品を見ようとするとかなりの距離を歩くことになるので、美術館といえど歩きやすい靴で行くのがオススメです。
また、館内は冷え込むこともあるので上着を持っていると安心ですね。
所要時間
全作品をゆっくり見ようとすると一週間もかかると言われているバチカン美術館。
早歩きで主要作品だけを見るなら2〜3時間、ある程度ゆっくり主要作品を見るなら4〜5時間、ある程度の作品を網羅したい場合は丸1日かかると考えておきましょう。
まとめ
バチカン博物館を訪れた日は14時に閉館の日だったので、朝の10時から14時まで4時間いましたが、本当に時間が足りませんでした。
時間がなかったのでバチカン博物館しか見れなかったのですが、時間があればバチカン市国内のサン・ピエトロ広場や大聖堂も見たかったです。
時間に余裕をもってバチカン市国を訪れることをおすすめします。
少しでも参考になれば幸いです!