フィンランド最大の書店、アカデミア書店(Akateeminen Kirjakauppa)。
フィンランドを代表する建築家アルヴァ・アアルト(Alvar Aalto)が1969年に設計し、本屋の中にはアアルト・カフェも併設されています。
ヘルシンキ大聖堂からすぐ近くにあり、エスプラナーディ通りの老舗デパート・ストックマンの書店で、デパートの隣の建物に位置しています。
ヘルシンキを歩いていれば一度は目にするでことになるアカデミア書店。実際に行っきたので、行き方や営業時間も踏まえて紹介します。
目次
アカデミア書店に行こう!
まずは、アカデミア書店に入るところから、建築家アアルトのこだわりが見て取れます。
手すりにも遊び心が
このドアの手すり、なんと3つありますよね。背の高さに合わせて好きな手すりを使うという斬新なデザインなんです。思いやりと遊び心いっぱいのヘルシンキにぴったりのデザインですね。
開放的な店内
店内は白い大理石の壁で覆われ、回廊式になっていて三層吹き抜けの開放的な空間が広がっています。
さすがフィンランド最大の書店だけあって、本がたくさん。
椅子に座りながらゆっくり見ることができるので、いくら時間があっても飽きません。
海外の本屋さんって、読める本はほとんどなくてもなんだかワクワクしてしまいますよね。
インテリアなどの本は見た目もオシャレなので、内容は分からなくても部屋に飾っておくだけでも絵になりそうです。
フィンランド語で書かれた本が多いので、私にはほとんど内容はわかりませんでしたが、見ているだけでとても楽しい時間でした。
エスカレーターで2階にあがると、こんな景色が広がります。
本をひらいたようなユニークな形をした天窓。そこから降り注ぐ、柔らかな自然の光。天井から自然光を取り入れ、“ 屋外での読書を楽しむ感覚 ” がコンセプトとのことです。
冬の日照時間が短いフィンランドで、暮らしに少しでも明かりをとり入れるために、アアルトは光そのものをデザインしているのです。
ヘルシンキの中でもアカデミア書店が特別なのは、本と人とを結ぶ空間を、アアルトの光があたたかく包んでいるからなんだと再認識した空間でした。
カフェ・アアルト(CAFE AALT)
そんなアアルトの名前がついているカフ・アアルトは、アカデミア書店の2階に位置しています。
小さいお店ですが、大理石のテーブルやブラックのレザーチェア、ゴールドのペンダントライトもすべてアアルトがデザインしたもの。
カフェ内には日本語メニューも用意されているので安心です。時間帯によって、朝食や日替わりスープとサラダランチが楽しめます。
映画『かもめ食堂』で、サチエ(小林聡美)さんがミドリ(片桐はいり)さんと出会って、「ガッチャマンの歌」を歌ったカフェとして有名です。カフェ・アアルトではコーヒーといっしょに、季節のタルトやシナモンロールがオススメです。
ちなみに、地下1階はステーショナリーコーナーになっているので、文房具好きなら要チェックです。
アカデミア書店の行き方
ヘルシンキ中央駅からの行き方
ヘルシンキ中央駅からは、みなみにまっすぐに400m進みましょう。徒歩約5分で到着です!
ヘルシンキ大聖堂からの行き方
ヘルシンキ大聖堂からは、まずはエスプラナーディ通りに出るために南に進み、エスプラナーディ通りに出たら港とは反対方向に進みます。
徒歩約10分で到着です。立地的にヘルシンキの中心部にあるので、とても行きやすいですよ。
アカデミア書店の基本情報
住所:Pohjoisesplanadi 39,Helsinki 00100
電話:010 358 3 58912141
営業時間:月~金曜 9:00〜21:00、土曜 9:00〜18:00、日 12:00〜18:00
定休日:夏至祭、12月25・26日
公式HP:http://www.akateeminen.com/
まとめ
いかがでしたか。フィンランド最大の書店であり、フィンランドを代表するアアルトが建築した「アカデミア書店」と「アアルト・カフェ」。
ヘルシンキ大聖堂からも近く、大通りであるエスプラナーディ通りに面しているので、気軽に行くことができます。観光の途中で少しゆったりしたいという方は、ぜひ訪れてみてくださいね。
フィンランドの北欧ならではの、光と調和した建物に心癒されるはずです。