タンザニアで行きたかったところの1つである、マサイ族村に行ってきました。
アフリカを訪れると決まった時から、マサイ族村とサファリにだけは絶対に行きたかったので、念願叶ってのマサイ族村でした。
テレビの中でしかみたことのないような景色を期待して、いざ出発です。
今回は、マサイ族について、村での実際の生活や家族制度、私がみたリアルについてまとめていきます。
目次
マサイ族とは
マサイ族とは、ケニア南部とタンザニア北部に住む先住民で、牛や羊、山羊の遊牧で生計を立てる遊牧民です。
ただ、最近は村から出て、町で仕事をして暮らしている人たちもいます。
そんな人たちは通称「シティマサイ」と呼ばれているそうです。
ちなみに、マサイ族の伝統的な色は赤なので、赤を基調とした布を巻いているマサイ族がほとんどです。
彼らは、高い身体能力を持つ事で有名で、視力は、なんと3.0〜8.0くらいあるそう。日本のテレビ番組の特集で最も目が良かったマサイ族の視力は12.0もあったんだそうです。
また、高くジャンプできる人程、敬意を払われるので高いジャンプ力も持ち合わせています。
マサイ族村の踊り
マサイ族村につくと、早速女性たちが踊りながら歌を歌って迎え入れてくれました。
女性たちは、白くて丸い豪華な首飾りや装飾品をたくさんつけています。
実際に、女性たちから白い首飾りを借りて、輪の中に入って歌ったり踊ったりしました。
女性は、小さな子供と一緒にいる人が多かったです。
マサイ族のジャンプ
こちらは男性陣です。輪のように丸くなって、リズムを刻みながら持っている木の棒を地面に叩きつけながら歓迎の歌を歌ってくれました。
靴はみんなゴム製の頑丈そうな靴を履いていました。もちろん裸足の人もいましたが。
髪型も個性豊かで、丸刈りの人もいれば、個性的な編み込みのような髪型の人もいました。服装もそれぞれ違っています。
赤色の布の人案外少ないな、と思いましたが、チェック柄の布の人が多かったです。
サングラスかけてる人もいました。笑
そしてこちらがお待ちかねのジャンプ披露。
テレビで見たとおり、というかそれ以上にやはりマサイ族のジャンプはすごかったです。
一緒に飛んでみましたが、足元にも及びませんでした。
順番にジャンプをしていって、高いジャンプをできた人がいると拍手をしたり雄叫びをあげたりと、かなり盛り上がります。高いジャンプをできる人はすごいという文化は本物なんだな、と実感しました。
ちなみに、ジャンプを競うのは男性だけです。女性たちは歌と同時に小さくジャンプをするぐらいでした。
マサイ族の子供たち
マサイ族村の子供たちは、男の子は大人の男性陣に混ざって狩りに行ったりジャンプの練習をしたり、時々街にでていったりして過ごしているみたいです。
この写真の子供たちはみんな男の子で、わかりやすいようにか全員黒い服を着ていました。
一番右に写っている男性はマサイ族村ツアーの方だったのですが、マサイ族村出身だそうです。マサイ族出身でも、今となっては普通に街に出て普通に働いて生活する人もいることに、驚きでした。
女の子は、村で飼っているヤギの世話をしたり、アクセサリー作りや料理の手伝いをしたりして生活しているようでした。ただ、村には男の子の数の方が多かった気がします。
小さい子供たち(5歳くらいまでかな?)は村にたくさんいて、服装もマサイ族のような布を身につけるのではなく、普通の服装でした。
カメラや携帯に興味津々でとても可愛かったです。
マサイ族の家
実際にマサイ族の人たちが住んでいる家にもお邪魔しました。
家の中は電気はなく、真っ暗でした。写真は、私がフラッシュをたいて写真をとってので光っているだけです。
もちろん、ガスも水道も通っていませんでした。
水は、雨水をためたタンクがあって、そこから直接使用しているそうです。
村を取り巻く家々の外周は、トゲのあるアカシアの枯れ枝を1~2m程の高さに積んで、
家々を外界から進入できないように取り巻いてありました。
まず木の細い小枝を二本づつ組み合わせ、それを植物の皮で結んで、屋根や壁の支え柱にしています。
その上に藁のようなよく枯れた固い草の茎を並べ、更にその上に牛糞を載せて雨風を防いでいます。
屋根や壁に穴があけば牛糞を補充すればいいのだとか。
乾燥した牛糞は薪の火種にもってこいだし、サバンナの環境の中では雨風や、
直射日光を防ぐのにも適している素材と言われています。
牛糞で固められた家に住むなんて日本では考えられないことですが、住めば都で快適なのかな、と思いました。
マサイ族の家族構成
マサイ族は一夫多妻制で、一人の家長は4人の女性との結婚が認められているそうです。
女性が産んだ子どもは、独立するまではその母親の家に住んでいます。
また、家長の家を取り囲んで、その家長と結婚した複数の妻の家が取り巻いています。
一夫多妻制って日本では考えられないけど、そういう文化のもとに生まれ育ったらそれが普通になるのだろうな、と思って衝撃的でした。
私が訪れたマサイ族村は家が20戸くらいある集落でした。
マサイ族の生活
マサイ族の現金収入として、村への見学料と村の人が作ったビーズのアクセサリーによる収入があります。
人によっては、街へ出て働きにいく人もいます。
見学のあと、この村の方が作ったアクセサリーのショップに行く時間があるのですが、そこでの押し売りはなかなかのもでした。笑
みんな、生きていくのに必死ですよね。
マサイ族の人たちはスマホを持っている
実は、マサイ族の人たちへの勝手なイメージで、スマホとか電子機器はもってないんだろうな、と思っていましたは、普通にスマホで電話していました。笑
衝撃的でしたが、よく考えればこれも普通のことだよな、と納得。
これだけ外部から自分たちの生活を見にくる人がいて、情報が入ってこないわけがないですよね。
それに、村の外に出て働いている人もいるわけだから、その人たちが里帰りしたときに色々な情報が入ってくるわけです。
なので、マサイ族だからといって、私たちの住む世界と遠くかけ離れているかというと、そうでもないのだな、と感じました。
マサイ族の食生活
マサイ族の人たちは、ヤギや牛やロバを飼っていて、それを食べたりしています。
あとは、街にでて食料を買ったりもしているそうです。
これは、飼われているヤギが水を飲みに来ているところです。ヤギ使いのマサイ族の子供たちが世話をしていました。
ガスや水道はもちろんないので、自分たちで火をおこして、雨水で料理をします。
この紅茶は、マサイ族の人たちが普段飲んでいる紅茶のようで、実際に飲んだのですが甘くて美味しかったです。
お腹壊したらどうしようかとかなりビビっていましたが、無事に帰還できてよかったです。笑
肉は、男性たちが狩りに行って取ってきたものを食べるそうです。
本当にそんなことをしているのか疑わしかったのですが、狩りの練習風景を見せてもらい、本当なのだな、と感じました。
そこの点においては、マサイ族のイメージそのままでした。
ただ、ライオンとは戦わない、そうです。
そもそも、ライオンのいる地域にマサイ族は住んでいませんでした。
これは、思い描いていたマサイ族像とは違う部分の1つでした。
まとめ・感想
実際にこの目でマサイ族の人たちを見て、肌で村の様子を感じて耳でマサイ族の歌や生活音を聞いて、本当にいい経験ができたと思っています。
テレビの中に広がる世界が、きちんと現実世界にも広がっていること。言葉や生活や文化は全然違うけど、同じ人間だと感じられたこと。これは、何にも変えがたい経験でした。
逆に、イメージしていたマサイ族とは全然違ったこと、自分できちんと確かめてみないとわからないこともたくさんあって、そこも知ることができてよかったです。
たくさんのことを感じることができるマサイ族村。
ぜひみなさんも、アフリカに行くことがあればマサイ族を訪ねて、そのリアルに触れてみてくださいね。